南アフリカランド(ZAR)とFX

南アフリカランド(ZAR)とFX

 南アフリカランドとは南アフリカ共和国で使用される通貨です。
 ISO 4217による通貨コードはZAR。
 ランドは南アフリカだけに限らず、スワジランド、ナミビア、レソトなどでも使用されています。

南アフリカランド
英名:South African Rand
ISO 4217:ZAR
中央銀行:南アフリカ準備銀行(SARB)
使用国:南アフリカ共和国
    スワジランド
    ナミビア レソト
    ジンバブエ
補助単位:1/100 セント
通貨記号:R
紙幣:10、20、50、100、200ランド

歴史

 南アフリカランドは、1961年に南アフリカ共和国の成立と同時に導入されました。

 南アフリカ共和国の成立以前、南アフリカ連邦時代には南アフリカポンドが使用されており、南アフリカランドの導入時には2ランド=1ポンドと定められました。

 南アフリカランドは、金融ランドと商業ランドが存在する二重通貨制度をとっていた時期がありました。

 金融ランドは非居住者によって保有されている南アフリカの証券やそのほか南アフリカの投資手段の売却や償還に適用され、商業ランドは管理通貨制度により、国内の取引に適用されていました。

 この二重通貨制度は1995年をもって金融ランドが廃止され、新ランドに一元化されることになります。

 ランドという名称はウィットウォーターズランドに由来しています。
 これは南アフリカ共和国のハウテン州を通る丘陵地帯のことです。

 このウィットウォーターズランドの尾根に、州都であるヨハネスブルグが築かれ、その一帯において南アフリカ最大の金鉱が発見されたことが、ランドの語源となったとされています。

 通貨コードのZARは、Zuid-Afrikaanse Randから採用されたものです。
 これは南アフリカランドをオランダ語で表記したものになります。

南アフリカランド円とFX

 南アフリカ共和国は、金やプラチナなどの世界有数の資源産出国です。
 そのため南アフリカランドは、金の相場などに影響を大きく受けます。

 この通貨は政策金利が高いため、高金利通貨として知られており、FXにおいてはスワップポイントが高いため、大抵がそのスワップポイント狙いの「買い」による売買比率となっています。

 このような状況のため、有事の際にはリスクオフの流れとなって、買いが売りに転じ、暴落を招くことが想定されます。

 特に南アフリカ共和国は未だ国内情勢が安定しているとはいえません。
 周辺での紛争、また内戦など、常にカントリーリスクが伴うことになり、リスク管理が必要になってくる通貨です。

 かつて1南アフリカランドが300円、という為替レートの時代もありましたが、この通貨は円に対して下落を続けており、最近では10円を割り込み、2017年現在では8円台で推移しています。

 このことからも、買い、で保持するにはリスクの高い通貨であるといえます。

 だからこそ政策金利が高いともいえますが、高金利通貨には高金利通貨たる理由がある、ということでしょう。

通貨解説カテゴリの最新記事