トルコリラ円デイリーレポート イベントリスクは後退か【2017年6月9日】

トルコリラ円デイリーレポート イベントリスクは後退か【2017年6月9日】

■2017年6月9日のトルコリラ円動向■


《2017年6月9日 トルコリラ円チャート》

 先日はコミー前FBI長官による、上院情報特別委員会の公聴会で証言や、英国総選挙などビッグイベントがあり、本日はそれらを通過し踏まえた上での市場の動きとなりました。

 ざっくりといえば、コミー氏の証言はどうにか無難にこなし、英国総選挙は半ば予想通り、与党の単独過半数ならず、という結果となっています。

 何はともあれイベントリスクが後退し、比較的円安に振れやすい地合になっているようです。

コミー氏の証言

 ロシア政府による米大統領選介入疑惑、いわゆるロシアゲート問題において、コミー前米連邦捜査局(FBI)長官が上院情報特別委員会の公聴会で証言したのが、昨日の8日のこと。日本時間でだいたい23時頃のことですね。

 その証言内容をざっくり解説すると、トランプ大統領からの司法妨害の有無については、「私自身(コミー氏)ではなく特別検察官が結論を出すことだ」として明言を避ける一方で、大統領の発言から忖度し、「指示」として受け止めたとも説明しています。

 また大統領は嘘をついていると批判。
 自身の解任の理由に関しては、大統領が語った内容を嘘であると非難し、痛烈に批判したようです。

 これに対してトランプ大統領側は、その証言内容を否定し、徹底抗戦する構えをみせています。

 この場合、どちらかが嘘をついている、あるいは両方嘘をついている、ということになるわけで、確実にどちらかが偽証しているわけになるのですが、証拠が無い以上、水掛け論に終始するわけで、そのうち有耶無耶になる可能性も否定できないでしょう。

 そういったことも踏まえて、市場は大事にはならないと受け止め、通貨の大幅な下落には至りませんでした。

 とりあえずは無難に通貨した、ともいえます。

 もっともこれでロシアゲート疑惑が解決したわけではないので、とりあえずしばらくは小康状態、といったところでしょうか。

英国総選挙

 イギリスでの総選挙においては、出口調査により与党・保守党過半数割れが報じられると、ポンドが売りで反応しました。

 ポンド円においても大幅に円高に振れ、142円半ばから139円後半まで3円近くも下落。

 ただこの選挙結果の影響は、主にポンドのみに現れ、他の通貨はそこまで影響を受けませんでした。

 米ドルにしろユーロにしろトルコリラにしろ、発表後にややリスク回避的な流れにはなりましたが、ポンドに比べれば微々たる動きであったともいえます。

 その後、与党の議席が思ったよりも伸ばしているのを確認すると、いったん売られていた通貨は徐々に買い戻され、ポンド以外のクロス円やドル円は、プラス圏内での推移となっています。

 この総選挙はEU離脱交渉を優位に進めるためにメイ首相が打った一手だったのですが、蓋を開けてみれば議席を失い、裏目に出てしまったといわざるを得ず、乾坤一擲の勝負にメイ氏は敗れた、ということになるのでしょう。

 すでにメイ首相の辞任論まで出ており、この調子ではEU離脱交渉は何も進展せず、ただ先延ばしになった、という結果になったとう可能性もあり、そのうち再びリスク要因として台頭してくるかもしれません。

 とにもかくにも選挙というものは為替市場を荒らしてくれるので、個人的には嫌なイベントリスクですね。

 かつてトルコの選挙で痛い目をあったことが思い出されます……。

ドル円動向

 ドル円は先日のコミー氏の証言が始まったあたりからじわじわと下げましたが暴落、ということはありませんでした。
 どうにか110円台を維持します。

 ただ英国総選挙の出口調査の結果が報道された時のみ、一時的に110円台を割り込みましたが、すぐに回復。

 その後徐々に値を上げていき、一時は110円半ばまで上昇するも、17時現在では110.30円付近での推移が続いています。

トルコリラ動向

USD/TRY

 ドルトルコリラは、先日のNY時間から急激にトルコリラ買いとなり、3.5480リラの高値からNY時間終了にかけて、3.520リラ付近までトルコリラが上昇。

 英国選挙の出口調査を受けて、3.5300リラ付近まで売られる場面もありましたが、その後は上がったり下がったりを繰り返し、17時現在では3.5300リラ付近で推移しています。

TRY/JPY

 そしてトルコリラ円ですが、主に31.10円付近での揉み合いが続きました。

 英国総選挙の結果を受けても31円を割り込むことなく、ドル円の上昇のおかげもあって、本日の欧州時間に入ってからは31.30円付近まで強含む場面もありましたが、17時現在では31.20円付近での推移となっています。

 イベントを通過したことで、とりあえずリスク要因は後退している感があります。

 ただし、市場の目は来週に予定されているFOMCの方にすでに向いているようです。

 利上げがほぼ100%織り込まれているようなので、過度なドル円の上昇は期待できないかもしれません。
 むしろ噂で買って事実で売る、のような反応になるかもしれないので、来週もまた市場の動向を見極めておく必要がありそうです。

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