トルコリラ円デイリーレポート 新興国の信用格付けの改善、当面は見込めず【2017年5月25日】

トルコリラ円デイリーレポート 新興国の信用格付けの改善、当面は見込めず【2017年5月25日】

■2017年5月25日のトルコリラ円動向■


《2017年5月25日 トルコリラ円チャート》

 ムーディーズ・インベスターズ・サービス(MCO)が、中国の長期国債の格付けを引き下げた、というニュースが24日、飛び込んできました。

 ムーディーズは米国の格付会社なのですが、他にもS&Pグローバルや、フィッチなどの格付け会社があり、それら三社は2014年以降。150以上の新興国の格下げをし続けています。

 フィッチなどは今年に入って、トルコの格下げを行いました。
 ちなみにトルコだけでなく、南アフリカやサウジアラビアなど、七ヶ国が今年に入ってから格下げを受けています。

 ムーディーズはこれからこれから格付けを判断するとのことですが、新興国の状況はどこもあまりよろしくなく、今後格下げが続くことは十分にありえるそうな。

 トルコリラを擁するトルコはというと、アバディーン・アセット・マネジメントの投資委員会メンバーのケビン・ダリー氏によると、トルコや南アフリカ、ブラジルは全て間違った方向に進んでおり、当面は投資適格級への格上げは見込めない、と述べているそうです。

 こういうニュースを耳にすると、我らがトルコリラは、まだまだ光明が見えてこない闇の中のようですね。
 頑張って欲しいものですが。

ドル円動向

 先日のNY時間は、FOMCの議事録が公表されました。

 公表前までは米金利が上昇していたこともあり、ドル円は上昇。112円を突破しました。
 しかしいざ公表され、その内容がややハト派と受け止められると、ドル円は急落。111円半ばまで一気に値を落とします。

 内容的には利上げは適切とする見方を示す一方で、最近の経済指標の弱さが一時的なものであるという証拠が得られるまでは、利上げを待つべきである、という一部意見もあったことが明らかとなったことで、ややハト派である、と市場には受け止められたようです。

 その後、東京時間は揉み合う展開となりましたが、欧州勢の参入と共にドル買いが強まって、ドル円は上昇。
 一時111.941円まで上値を伸ばしました。

 ただしその後はやや失速気味であり、22時現在では111.800円台にて推移しています。

トルコリラ動向

USD/TRY

 ドルトルコリラの方は、基本的にはドル円と似た動きをしています。

 FMOC議事録公表の際はドル売りとなりました。

 その後東京時間にかけて、揉み合いながらも徐々に値を切り下げていたのですが、欧州勢の参入と共にドル買いが加速。
 一時3.5500まで値を下げていたのですが、一気に3.570付近まで上昇し、現在は高止まりしている状況です。

TRY/JPY

 ドルトルコリラがドル円と似たような動きだったことを受けて、トルコリラ円は一日中、揉み合いの続く展開となっています。
 ちょっとしたレンジになっていますね。

 上は31.400円を明確に上抜けられず、下は31.200台で底堅いといった感じでなかなか方向感が定まっていない印象です。

 スワップ派としてはずっと横々であってくれればありがたいのですが、どうせなら上抜けて欲しいものです。

 余談ですが、南アフリカランド円などはここ数日好調に強含んでおり、先週のロシアゲート問題による下落分をすで取り戻しています。

 同じ時点でトルコリラ円は32円付近にいたことを考えると、まだまだ回復し切っていない現状なわけですね。

 トルコリラも頑張って欲しいものです。

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