2018年6月第5週のトルコリラ円なんちゃって予想です。
今週の見通し
今週のトルコリラ円 | 今週の始値(BID) | 予想レンジ |
エルドアン大統領の動向を注視 | 23.642円 | 22.1円~24.8円 |
先週のトルコリラ円は、始値が23.260円、高値が23.597円、安値が22.991円、終値が23.517円でした。
前回の予想が21.7円~23.8円だったので、比較的底堅い動きになったことが窺えます。
また6月24日には、トルコ総選挙及びトルコ大統領選が行われました。
すでにエルドアン大統領と与党であるAKP(公正発展党)が勝利宣言をしており、結果はエルドアン大統領と氏が率いるAKPの勝利で終わっています。
エルドアン大統領が過半数の票を得たため、可能性が指摘されていた決選投票も行われることはありません。
そしてこの勝利宣言を受けて、トルコリラは買いで反応。
ドルトルコリラ、トルコリラ円共にトルコリラ高でのスタートとなっています。
もしかすると多数の方にとって、意外な結果だったかもしれません。
今回の大統領選の結果により、トルコリラがどう動くかは情報源によってはかなり差異がありました。
だいたいがエルドアン大統領の勝利でトルコリラ下落、という流れを予想されていたようですが、中にはエルドアン大統領の勝利でトルコリラは上昇し、万が一決選投票になろうものなら下落する、というものもありました。
理由は政権の安定は市場にとって望ましいものだから、というごく一般的な理論によるものです。
ですので管理人は、エルドアン大統領が一回で勝利できれば、案外上昇するんじゃないかとも思っていました。
まあこれはこうなって欲しい、という希望的観測に、ちょうどうまいことにそれを後押しする意見がたまたまあった、ということに過ぎないので、当然半信半疑でしたし、ブログに書くのも控えていた次第です。
まあ何にしろ、良かったというべきですね。
ただその情報源によると、エルドアン大統領が勝利した場合は短期的に上昇して、中長期的には下落する、というものであり、逆にエルドアン大統領が敗北した場合はその逆、というものでした。
この意見には賛成で、これからトルコリラが元気良く上昇していくとも思えません。
となると、やはり今後は大統領の動向や、トルコ中銀の独立性、利上げ、利下げなど、このあたりが材料視されていくと思われます。
実際今回上昇したとはいえ、過去の選挙時に比べればむしろ静かなスタートであり、波乱はどこにも無く、あの程度の上窓ではすぐにも埋まってしまいそうな感じです。
ただ生き残れたことは重要なことなので……今後もうまく、トルコリラと付き合っていきたいところですね。
始値
まず今週の始値。
ドルトルコリラ4.6141リラ、ドル円109.873円でしたので、
109.87/4.62=23.78
というわけで、今週の各社トルコリラ円の始値は約23.78円※前後にて開始となっています。
※各社スプレッドの関係で、実際にはこれよりも低い値となっている場合が多いです。
ドル円の平均予想レンジ
今週のドル円の予想レンジについては、各社の提供する予想レンジの平均から算出。
・MorningStar:108.90-111.40
・三菱東京UFJ銀行:109.00-111.50
・りそな銀行:108.00-112.00
・FISCO:108.50-111.50
各社平均予想レンジ:108.60~111.60円
悪い予想
ドルトルコリラが先週高値の4.73リラ付近まで上昇、一方でドル円が先週安値の109.550円付近まで下落したと過程した場合、
109.5/4.73=23.15
一応23円台は維持できそうな感じです。
最悪の予想
そして最悪の展開として、ドルトルコリラが史上最高値付近の4.9まで上昇したとして、更にドル円が各社予想の平均安値である108.60となった場合は、
108.6/4.9=22.16
とりあえず22円を維持できるか、ということになりそうですね。
最良の予想
まあ悪い予想ばかりでもアレなので、希望的観測に基づいた良い予想なども。
各社のドル円予想の平均高値が111.60円で、ドルトルコリラが先々週の安値付近で節目の4.50リラまで下がってくれたとして、
111.6/4.5=24.8
25円台には届かずも近くまで、といったところでしょうか。
まずは24円台を回復してもらいたいところですね。
ともあれ今週の予想レンジは22.1円~24.8円、といったところです。